“野袴”の読み方と例文
読み方割合
のばかま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とたんにがけの両側からバラバラと飛び下りて来た野袴のばかまの武士、前をふさいで十人あまり、いずれも厳重な草鞋わらじがけ、柄頭つかがしらをそろえて
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その平馬がいま打割羽織ぶっさきばおり野袴のばかま手馴てなれの業物わざものかんぬきのように差し反らせて、鉄扇片手に春の野中の道をゆらりゆらりと歩いて行くのだ。
平馬と鶯 (新字新仮名) / 林不忘(著)
老爺おやじは火縄の手を休めて腰を立てると、武士は肩にかけた振分けの荷物を縁台の上に投げ出して、野袴のばかますそをハタハタとたた
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)