“打割羽織”の読み方と例文
読み方割合
ぶっさきばおり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その平馬がいま打割羽織ぶっさきばおり野袴のばかま手馴てなれの業物わざものかんぬきのように差し反らせて、鉄扇片手に春の野中の道をゆらりゆらりと歩いて行くのだ。
平馬と鶯 (新字新仮名) / 林不忘(著)
床の間の処に縁取袴へりとりばかまを穿き、打割羽織ぶっさきばおりを着て腕を組んで頻りに考えて居るのが粥河圖書で、そばに居る千島禮三が
打割羽織ぶっさきばおりの見まわりだが、あの見廻りのお上役人だか、土地の世話役だかわからねえが、おいらの眼と鼻の先で、乙なことを言って聞かしてくれたっけなあ。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)