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打割羽織
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ぶっさきばおり
ふりがな文庫
“
打割羽織
(
ぶっさきばおり
)” の例文
その平馬がいま
打割羽織
(
ぶっさきばおり
)
に
野袴
(
のばかま
)
、
手馴
(
てな
)
れの
業物
(
わざもの
)
を
閂
(
かんぬき
)
のように差し反らせて、鉄扇片手に春の野中の道をゆらりゆらりと歩いて行くのだ。
平馬と鶯
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
床の間の処に
縁取袴
(
へりとりばかま
)
を穿き、
打割羽織
(
ぶっさきばおり
)
を着て腕を組んで頻りに考えて居るのが粥河圖書で、
傍
(
そば
)
に居る千島禮三が
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
打割羽織
(
ぶっさきばおり
)
の見まわりだが、あの見廻りのお上役人だか、土地の世話役だかわからねえが、おいらの眼と鼻の先で、乙なことを言って聞かしてくれたっけなあ。
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
徳川幕府が
仏蘭西
(
フランス
)
の士官を
招聘
(
しょうへい
)
して練習させた歩兵の服装——
陣笠
(
じんがさ
)
に
筒袖
(
つつそで
)
の
打割羽織
(
ぶっさきばおり
)
、それに昔のままの大小をさした
服装
(
いでたち
)
は、純粋の洋服となった今日の軍服よりも
銀座
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
以前の、御用提灯、
打割羽織
(
ぶっさきばおり
)
には、さほど驚かなかったがんりきの百が、井戸側の蔭から、ひょろひょろと這い出して来たよた者に、まったく毒気を抜かれてしまいました。
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
斯様
(
かよう
)
に、柳の木の蔭で身体を平べったくしているとは知らず、その前へ順々に歩んで来たのは、陣笠をかぶり、
打割羽織
(
ぶっさきばおり
)
を着、御用提灯をさげた都合五人の者でありまして、これはこのたび出来た
大菩薩峠:31 勿来の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
割
常用漢字
小6
部首:⼑
12画
羽
常用漢字
小2
部首:⽻
6画
織
常用漢字
小5
部首:⽷
18画
“打割”で始まる語句
打割
打割袴