“陣笠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じんがさ81.0%
ぢんがさ19.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それにつづいて、陣笠じんがさの兵たちも、かわるがわる、声をからして、おーい、おーいとつなみのようにときの声を張りあげた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お、電灯でんきは無論いているのである。それもコードがダラリと垂れ過ぎた。立ってひと結びくくりあげると、白い陣笠じんがさ形の上の埃が両手にくっつく。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
いで、戰場せんぢやうのぞときは、雜兵ざふひやういへど陣笠ぢんがさをいたゞく。峰入みねいり山伏やまぶしかひく。時節じせつがら、やり白馬しろうまといへば、モダンとかいふをんなでも金剛杖こんがうづゑがひととほり。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
故に現在の文壇にても、人道主義の陣笠ぢんがさ連は、自然主義の陣笠連より厄介物やくかいものたるを当然とす。(十月七日)
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)