“金剛杖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんごうづえ68.8%
こんがうづゑ25.0%
こうごうづえ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山伏の形は、腹這はらばさまに、金剛杖こんごうづえかいにして、横に霧をぐ如く、西へふは/\、くるりと廻つて、ふは/\と漂ひ去る。……
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
いで、戰場せんぢやうのぞときは、雜兵ざふひやういへど陣笠ぢんがさをいたゞく。峰入みねいり山伏やまぶしかひく。時節じせつがら、やり白馬しろうまといへば、モダンとかいふをんなでも金剛杖こんがうづゑがひととほり。
深川浅景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この形は、さんげ、さんげ、金剛杖こうごうづえで、お山に昇る力もなく、登山靴で、たけを征服するとかいう偉さもない。明神の青葉のとりでへ、見すぼらしく降参をするに似た。が、謹んでその方が無事でいい。
神鷺之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)