“金剛砂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんごうしゃ75.0%
エムリ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
糸目から少し下のところへビードロヨマといって金剛砂こんごうしゃたようなものをつけて置きます。其処へ相手の糸を引っからめて切り飛ばすんです
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
さいの目に切った紙片かみきれを、膝にも敷物にもぱらぱらと夜風に散らして、しまの筒袖凜々りりしいのをと張って、菜切庖丁に金剛砂こんごうしゃ花骨牌はながるたほどな砥を当てながら、余り仰向いては人を見ぬ
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
Paul Jannussen の「倫敦ロンドンまでの地底三カ月の旅」の中に誌されたような、金剛砂エムリと熔岩塔の悲痛な原野でもなかった。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
ツルノニア圏の湿原を出てから、金剛砂エムリとクワルツ土の広漠たる原野を彷徨したのち、ふたたび輝石安山岩の単調な暗道ポテルンへ入り、七十六日目の朝、突然、この島の胴中へ出た。
地底獣国 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)