“金剛杵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こんごうしょ71.4%
こんがうしよ28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
法を護る諸天善神達は絢爛けんらんなる甲冑にほこ、剣、戟、金剛杵こんごうしょ弓箭ゆみやにて働く。或は三面に八臂はっぴなるあり、或は一面に三眼を具するもある。
阿難と呪術師の娘 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そして、左手に金剛杵こんごうしょを持ち、首へ珠数じゅずをかけてから、炉の中の灰を、右手の指で、額へ塗りつけた。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
目ざまし草に於ける正直正大夫の金剛杵こんがうしよ、鴎外、露伴、縁雨の三人冗語——これは後れて出て来た若い作家、評論家の群を、大家連が圧迫したやうなものであつた。
明治文学の概観 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
といふ掛声かけごゑとゝもに、制吒迦せいたかごとあらはれて、写真機しやしんき附属品ふぞくひんを、三金剛杵こんがうしよごと片手かたてにしながら、片手かたてで、おびつかんで、短躯小身たんくせうしん見物けんぶつちうつておよがして引上ひきあげた英雄えいゆうである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)