“じんがさ”の漢字の書き方と例文
語句割合
陣笠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ソコで大小も陣笠じんがさ一切いっさいの物はヴエンリートの家にあずけて、丸で船頭か百姓のような風をして、小舟に乗込み、舟は段々東にくだってとう/\羽根田はねだの浜から上陸して
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
徳川幕府が仏蘭西フランスの士官を招聘しょうへいして練習させた歩兵の服装——陣笠じんがさ筒袖つつそで打割羽織ぶっさきばおり、それに昔のままの大小をさした服装いでたちは、純粋の洋服となった今日の軍服よりも
銀座 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
陣笠じんがさ割羽織に立附たっつけを着用し、帯刀までして、まだ総督を案内したままの服装いでたちも解かずにいる親しい友人を家に迎え入れることは、なんとはなしに半蔵をほほえませた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)