“ぶっさきばおり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打裂羽織60.0%
打割羽織40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浅葱織色木綿あさぎおりいろもめん打裂羽織ぶっさきばおり裁附袴たっつけばかまで、腰に銀拵ぎんごしらえの大小を挿し、菅笠すげがさをかむり草鞋わらじをはくという支度である。旅から帰ると、三十一になるお佐代さんがはじめて男子を生んだ。
安井夫人 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
池上は、打裂羽織ぶっさきばおりの裾を拡げて、腰かけた。兵頭が、土間の奥の腰掛へ、大股にかけて
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
打割羽織ぶっさきばおりの見まわりだが、あの見廻りのお上役人だか、土地の世話役だかわからねえが、おいらの眼と鼻の先で、乙なことを言って聞かしてくれたっけなあ。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
徳川幕府が仏蘭西フランスの士官を招聘しょうへいして練習させた歩兵の服装——陣笠じんがさ筒袖つつそで打割羽織ぶっさきばおり、それに昔のままの大小をさした服装いでたちは、純粋の洋服となった今日の軍服よりも
銀座 (新字新仮名) / 永井荷風(著)