“ぶっさきばおり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
打裂羽織55.6%
打割羽織44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
池上は、打裂羽織ぶっさきばおりの裾を拡げて、腰かけた。兵頭が、土間の奥の腰掛へ、大股にかけて
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
絶えて久しい旅すがた——一文字の笠をいただいて、長い打裂羽織ぶっさきばおりを着、野袴をはいた姿は、その昔見た鈴鹿峠を越えた時の姿とよく似ています。
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
打割羽織ぶっさきばおりの見まわりだが、あの見廻りのお上役人だか、土地の世話役だかわからねえが、おいらの眼と鼻の先で、乙なことを言って聞かしてくれたっけなあ。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
徳川幕府が仏蘭西フランスの士官を招聘しょうへいして練習させた歩兵の服装——陣笠じんがさ筒袖つつそで打割羽織ぶっさきばおり、それに昔のままの大小をさした服装いでたちは、純粋の洋服となった今日の軍服よりも
銀座 (新字新仮名) / 永井荷風(著)