“袷羽織”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あわせばおり88.9%
あはせはおり5.6%
あはせばおり5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ヘリオトロープらしいかおりがぷんとする。香が高いので、小春日に照りつけられた袷羽織あわせばおり背中せなかからしみ込んだような気がした。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
五人一隊の若き紳士等は中等室の片隅かたすみ円居まどゐして、その中に旅行らしき手荷物を控へたるは一人よりあらず、他は皆横浜までとも見ゆる扮装いでたちにて、紋付の袷羽織あはせはおりを着たるもあれば
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
身輕手輕とそればかりをせんにしたる旅出立たびでたちなれば二方荒神の中にすくまりてまだ雨を持つ雲の中にのぼる太華山人其のさぶさを察し袷羽織あはせばおり
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)