“見戍”の読み方と例文
読み方割合
みまも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今の弾丸たまは当らなかった。だが今度浮いて来たら、と伊藤次郎はじっと海面を見戍みまもっていたが、ふとその眼を流血船へ移したとたんに
流血船西へ行く (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
童子は、すばやく玄関から次ぎの部屋をぬけ、離亭への踏石へおり立とうとしたとき、一軸の仏画が床の間に掛けられてあるのを見戍みまもった。
後の日の童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
東を受けた二階の寝室に、再び意識を失ひかけた下枝子が、医師に見戍みまもられながら、朦朧とした眼を天井に向けてゐた。
落葉日記 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)