“惚”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
79.9%
4.8%
のろ4.2%
ほれ3.7%
2.8%
とぼ1.4%
うっと0.3%
0.3%
たしな0.3%
ほう0.3%
(他:7)2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“惚”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > 小説 物語28.8%
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸19.4%
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
僕は毎晩のように鉱石の上を針でさぐりながら、銚子局の出す報時信号タイム・シグナルのリズムにれたものです。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
「とろけてしまうなんて、まるでれたようで意気ですこと。おやっちゃん、あたくしゃ葡萄酒ぶどうしゅでのみましたよ。」
三蔵は、ゾクとしてすぐ体じゅうが火照ほてってくるような経験のない昂奮につつまれて、これはものになる、とうぬれた。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ぼくぼくで名人けつせん觀戰記くわんせんきを書き力に相當加ふるものありとうぬれて
東海さんや、補欠の有沢さんを中心とするのろけ話や、森さんや松山さんを囲んでのエロ話も、さかんなものでした。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
なるほど俺のかゝあは吉原の河岸見世にゐた女で、飛んだのろけをいふやうだが、おたがひに好き合つて夫婦になつたのだ。
権三と助十 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
皆々手製の影法師にほれるらしい、普通なみなみの人の恋の初幕しょまく、梅花のにおいぷんとしたに振向ふりむけば柳のとりなり玉の顔
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それをぼんやり聞きほれているうちに又いつかそれが教壇に立った教師に変っているのです。
歪んだ夢 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
愚弟たゞちに聞きれて、賢兄にいさんひな/\と言ふ、こゝに牡丹咲の蛇の目菊なるものは所謂いはゆる蝦夷菊えぞぎく也。
草あやめ (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
私は眼の前にモヤモヤと渦巻きのぼる温泉の白い湯気を見守りながら、夢を見るようないい気持ちになって、ウットリと彼女の囁やきに聞きれていた。
鉄鎚 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
津田はそらとぼける事の得意なこの相手の前に、真面目まじめな返事を与える子供らしさを超越して見せなければならなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さあいよいよだ、とぎょっとしたけれど、何時頃にと、とぼけて尋ねますと、ちょうど刻限が合ってるんで。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ただうっとりとしてしまうのです。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
ここに天皇それあだをみななることを知らしめして、恆に長眼を經しめ、またひもせずて、たしなめたまひき。
ぽかんと、馬鹿みたいに、ほうけた顔つきを、うつろにしていることがあるかと思うと、些細ささいなことにも、激怒したり、また哄笑こうしょうを発したりした。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
内儀が意氣込むのも無理のないことですが、浮氣な江戸娘の無分別さ、我儘で、ほれつぽくて、物の道理もわからないのが、この時代の江戸の市井に、幾多の物語と傳説とを作つたことは事實で、芝居と繪本と、みだらな話で、娘をかう教育した、母親の無分別さも考へないわけには行きません。
銭形平次捕物控:239 群盗 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
茶卓のクロース皮膚の汚点しみをつけて、無上の快楽については妥協政治で解決する弾力のある男女がおかぼれ同士のように話しつづけた。
大阪万華鏡 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
「それでお前、オッれたちゅうのかい」
青服の男 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
それというのも、なかばは姐御のほうから、どうぞいてくださいと一生けんめいにひきとめているので……櫛まきお藤、この、隻眼隻腕のお化けじみた左膳先生に、身も世もないほどゾッコンまいっているんです。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
時代々々に加つて来たらしい——の詞章、生人の為には外在の威霊を、死人・け人の為には游離魂を身中にとり込めて、甦生する鎮魂タマフリの本縁なる天窟戸いはとの詞章
T「マイってるんでしょう?」
中村仲蔵 (新字新仮名) / 山中貞雄(著)
そこで、天子様はお憤りなされて「つねに、長眼ナガメしめ、又しもせず、モノオモはしめたまひき」とある。
大嘗祭の本義 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)