“寝惚”のいろいろな読み方と例文
旧字:寢惚
読み方割合
ねぼ75.6%
ねぼけ19.5%
ねとぼ4.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あんずるよりはむがやすいとはよく云ったものです。寝惚ねぼけた遠藤は、恐ろしい毒薬を飲み込んだことを少しも気附かないのでした。
屋根裏の散歩者 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
寝惚ねぼけ先生こと、太田蜀山人おおたしょくさんじんのところへ出入して、下手な狂句なども作る。恍けたところがあって、多少の可愛気はある男。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
彦太郎には、幼い時分から寝惚ねとぼける癖があった。ハッキリした声で寝言をって、そばにいるものが寝言と知らずに返事をすると、それを受けて又しゃべる。
夢遊病者の死 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)