“ねぼけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
寝惚72.7%
寐坊気9.1%
寝呆9.1%
寝呆気9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「世の中に蚊ほどうるさきものはなし、文武と言いて夜も眠られず、さすがに寝惚ねぼけ先生、うまいところを言ったな。どこかにまだ蚊帳かやがあるだろう」
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
三四郎にはみつつの世界が出来た。一つは遠くにある。与次郎の所謂いわゆる明治十五年以前のがする。凡てが平穏である代りに凡てが寐坊気ねぼけてゐる。もっとも帰るに世話はらない。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
寝呆ねぼけ奴! 軍帽しゃっぽを忘れたんかあ
動員令 (新字新仮名) / 波立一(著)
「怖がらなくともよろしゅうございますの。……わたし寝呆気ねぼけて叫んだだけでございますもの」
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)