寐坊気ねぼけ)” の例文
三四郎にはみつつの世界が出来た。一つは遠くにある。与次郎の所謂いわゆる明治十五年以前のがする。凡てが平穏である代りに凡てが寐坊気ねぼけてゐる。もっとも帰るに世話はらない。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)