トップ
>
寝惚
>
ねぼけ
ふりがな文庫
“
寝惚
(
ねぼけ
)” の例文
旧字:
寢惚
寝惚
(
ねぼけ
)
先生こと、
太田蜀山人
(
おおたしょくさんじん
)
のところへ出入して、下手な狂句なども作る。恍けたところがあって、多少の可愛気はある男。
平賀源内捕物帳:萩寺の女
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
「世の中に蚊ほどうるさきものはなし、文武と言いて夜も眠られず、さすがに
寝惚
(
ねぼけ
)
先生、うまいところを言ったな。どこかにまだ
蚊帳
(
かや
)
があるだろう」
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
どんなに堅いお方でも
其処
(
そこ
)
は
男女
(
なんにょ
)
の
情合
(
じょうあい
)
で、毛もくじゃらの男でも、
寝惚
(
ねぼけ
)
れば
滑
(
すべ
)
っこい手足などが肌に触れゝば気の変るもの、なれども山之助お繼は互に大事を祈る者
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
颯
(
さっ
)
と朝風が吹通ると、
山査子
(
さんざし
)
がざわ
立
(
だ
)
って、
寝惚
(
ねぼけ
)
た鳥が一羽飛出した。もう星も見えぬ。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
蜀山人始め
寝惚
(
ねぼけ
)
先生と号して狂詩集を
梓行
(
しこう
)
せしは明和四年十九歳の時にしてその先輩平秩東作
平賀鳩渓
(
ひらがきゅうけい
)
らと始めて相知れり。さればこの時既に狂詩と共に狂歌の吟咏ありしや明かなり。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
寝惚
(
ねぼけ
)
がほなる
笑止
(
せうし
)
さに
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
此方
(
こっち
)
も一生懸命ですがね、只煩って看病するばかりならいゝけれども、何うも夜中に胸倉を取って、
醜
(
いや
)
な顔で変な事を云うには困ります、私は
寝惚
(
ねぼけ
)
て
度々
(
たび/\
)
恟
(
びっく
)
りしますから、誠に済まないがね
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
かぢ「この老爺さんは何うしたんだ、
寝惚
(
ねぼけ
)
たのかえ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
寝
常用漢字
中学
部首:⼧
13画
惚
漢検準1級
部首:⼼
11画
“寝惚”で始まる語句
寝惚眼
寝惚声
寝惚目
寝惚面