“情合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じょうあい65.7%
じやうあひ14.3%
じょうあ11.4%
じゃうあひ2.9%
じょうええ2.9%
じようあひ2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
疑いのかたまりをその日その日の情合じょうあいで包んで、そっと胸の奥にしまっておいた奥さんは、その晩その包みの中を私の前で開けて見せた。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さうはないで、縁もゆかりも無い者からでも、矢張正真物しやうしんものの涙を買ふところに、一寸女房の情合じやうあひが見えて可笑をかしい。
むら人々ひとびとは、その子供こどもがいなくなってからも、ゆきって、西にしやま牛女うしおんな姿すがたあらわれると、母親ははおやと、子供こども情合じょうあいについて、かたったのでありました。
牛女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
チッバ (ロミオに對ひて)やい、ロミオ、足下おぬしたいするおれ情合じゃうあひからは是限これぎりしかへぬ。……おのれ惡漢あくたうぢゃ。
此処こゝ打箝ぶちはまったらどうする…何卒どうぞ大事でえじに行って来てお呉んなせえましよ…なに笑うだ、名残い惜いから声かけるになんだ馬鹿野郎、情合じょうええのねえ奴だ
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さう陰気だと情合じようあひが薄いやうに想はれるよ。一体お前は夫婦の情が薄いんぢやあるまいかと疑ふよ。ええ? そんなことは無いかね
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)