“じやうあひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
情合83.3%
情愛16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よく/\言ひ様にこまつたと見えて、斯う答へたが、子供心にも父を憐むといふ情合じやうあひは其顔色に表れるのであつた。見れば省吾は足袋も穿いて居なかつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
小説的かも知れんけれど、八犬伝はつけんでん浜路はまじだ、信乃しの明朝あしたは立つて了ふと云ふので、親の目を忍んで夜更よふけひに来る、あの情合じやうあひでなければならない。いや、妙だ! 自分の身の上も信乃に似てゐる。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
いとひの聟入むこいり祝言しうげん表向おもてむきにせず客分きやくぶんもらうけたるがもとより吝嗇の五兵衞なれば養父子の情愛じやうあひ至てうすく髮も丁稚小僧同樣に一ヶ月六十四文にて留置とめおき洗湯せんたうへは容易に出さず内へ一日おいて立る程なれば一事が萬事にても辛抱しんばうが出來兼る故千太郎は如何はせんと思案の體を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)