“惚々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほれぼれ82.5%
ほれ/″\17.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
杏桃すももはあまり多く食はなかつた。小さい時にあてられたことを思ひ出して瑪瑙色の色彩には惚々ほれぼれするのであるがあまり手が出なかつた。
人妻になった万竜を一度見掛けた事があったが、惚々ほれぼれとするような美しい女であった。きんはその見事な美しさにうなってしまった。
晩菊 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
その日は河内家かはちや総見そうけんがあつたので、肝腎のかあは皆と一緒に場に坐つて、惚々ほれ/″\吾児わがこの芸に見とれて、夢中になつてゐた。
主人の弟の佐野松は、二十歳はたちを越したばかりの、こいつは本當に光る源氏のやうな男で、相手は間違ひもなく男と知りながら、本當に惚々ほれ/″\しますよ