“吾児”の読み方と例文
読み方割合
わがこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その日は河内家かはちや総見そうけんがあつたので、肝腎のかあは皆と一緒に場に坐つて、惚々ほれ/″\吾児わがこの芸に見とれて、夢中になつてゐた。
そうして今一度、吾児わがこの血を吸い込んだであろう足の下の、砂利の間の薄暗がりを、一つ一つにのぞき込みつつ凝視した。
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
側に居たお種は吾児わがこを励ますように言って、思わず両手で顔をおおうた。次の部屋には、幸作が坐って、頭を垂れていた。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)