“わがこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
我子43.9%
吾子17.1%
我児17.1%
吾児14.6%
我兒2.4%
我女2.4%
養女2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
モン長 なう、なさけなや、我君わがきみ! 我子わがこ追放つゐはう歎悲なげきあまりにおとろへて、つま昨夜やぜん相果あひはてました。なほ此上このうへにも老人らうじんをさいなむは如何いかなる不幸ふかうぢゃ。
T子が吾子わがこ可愛さの余りに、色々と考えまわした揚句あげくに、とうとうそこまで気をまわしていた何よりの証拠だ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そのうちにお豊は殊更元気よく歩いて行く金ボタンの学生を見ると、それが果して大学校の生徒であるか否かは分らぬながら、我児わがこもあのような立派な学生に仕立てたいばかりに
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そうして今一度、吾児わがこの血を吸い込んだであろう足の下の、砂利の間の薄暗がりを、一つ一つにのぞき込みつつ凝視した。
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
親父おやぢさんいたくちふさがらない。暫時しばら我兒わがこかほつめて居たが『それはおまへ本氣ほんきか。』
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
ういふふうで一時間じかんたち二時間じかんつた。どく千萬せんばんなのは親父おやぢさんで、退屈たいくつで/\たまらない。しかしこれも我兒わがこゆゑと感念かんねんしたか如何どうだかしらんが辛棒してそのまゝすわつてた。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
此夜彼が「梅子、相変らずの勉強か」と、いともやはらかに我女わがこの書斎をおとづれしもれが為めなり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
剛造は低頭うつむける我女わがこの美くしき横顔チラと見やりて、片膝てつ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
けれど平素いつも利益ためになつてる大洞さんのお依頼たのみと云ひ、其れにお前も知つての通りの、此の歳暮くれの苦しさだからこそ、カウやつて養女わがこの前へ頭を下げるんぢやないか
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)