“アキ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:あき
語句割合
27.3%
18.2%
吾子9.1%
9.1%
9.1%
秋季収穫9.1%
9.1%
9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
當に想念を起し、正坐し西に向ひて、日をアキらかに觀じ、心を堅く住せしめ、想を專らにして移らざれ。日の歿せむとするや、形、鼓を懸けたる如きを見るべし。
山越しの阿弥陀像の画因 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
真男鹿マヲシカの肩焼くウラに うらどひて、事アキらめし神代をぞ 思ふ※
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
之にイザ吾君と訳を加えたのは誤りであって、主君が臣下に対して如何に親愛の情をあらわす為とはいえ、吾君ということはない筈であるから、これは吾子アキでなければならない。
マル及ムレについて (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
惟神とは「神それ自身」の意であつて、天皇陛下が唱へ言を遊ばされる為に、神格即惟神のアキ御神ミカミの御資格を得させられるのである。
神道に現れた民族論理 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
頒けて上げようと言ふ風神との約束に「今年のアキマツりに奉らむ……」と言つた用例を残してゐる。
・まよふたみちで、もう秋季収穫アキがはじまつてゐる音
其中日記:07 (七) (新字旧仮名) / 種田山頭火(著)
十三年に一度、其年の八月の一日から三日間、殿庭トンニヤアとも、あさぎナアともいふ、神あしやげ前のアキ地に、ケタ七つに板七枚渡した低い橋を順々に渡つて、あしやげの中に入るのである。此を七つ橋といふ。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
理想の境涯、偶像となつた生活は、人よりも神に、神に近い「アキカミ」と言ふ譬喩表現が、次第に、事実其ものとして感ぜられて来る。
万葉びとの生活 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)