“あらはれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
16.7%
現示16.7%
表象16.7%
表顯16.7%
露顯16.7%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そつと髪を切らうとして居る所へ母親があらはれて来て、あの小楠公せうなんこうの自殺をいさめたやうなことを、母親が切物きれものを持つた手を抑へながら云ふやうな光景が見えて来ました。
月夜 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
読者よ、これ実に我等の生活の最も意義ある現示あらはれ、この世の隠れたる源の泉より湧き出づる奥秘の声なるぞかし。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
落膽しきつたものゝ表象あらはれではなかつたか?——それは時々彼の眼のうちに、じつと見つめてゐる者に向つて開かれ、そのなかば開かれた不可思議な深みをはかり得ぬうちに再び閉ぢられてしまふもの
いまくなつておな境遇きやうぐうに、なが月日つきひくらあひだには、何時いつ君等きみらまへに、其事そのこと表顯あらはれずにはをはるまい。
以て大津屋方へ無心むしんに參り候所より段右衞門も又をつと三五郎はかれ舊惡きうあくを存じ候故後日に露顯あらはれん事を恐れ殺し候儀と思はれ候されば甚だにつく仕方しかたなりと重四郎の段右衞門が惡事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
人々大にあやしみおそれてにげんとするもありしが、剛気がうきの者雪をほりてみるに、まづ女のかみ雪中にあらはれたり。