“わこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ワコ
語句割合
和子79.1%
9.3%
吾子4.7%
和兒2.3%
2.3%
若子2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「——すこやかに、よい和子わこに、育ってゆけよ。父は今朝、遠い国へ旅立つが、心はいつも、そなたの上に、父としてあろう」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わこ達のセレナーデが、夜っぴて米沢町の路地で競演する風景は、まことに哀れ深いものがあったでしょう。
吾子わこよ。吾子のおおせなんだあらび心で、吾子よりももっと、わるいたけび心を持った者の、大和に来向うのを、待ち押え、え防いで居ろ、と仰せられた。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
した、この幸蔵主ではござりませぬか。今はお偉い関白様でも、妾の眼から見ますれば、可愛らしい和兒わこ様でござります。そういう可愛らしい和兒様に何で嘘など申しましょう
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
優善は渋江一族の例を破って、わこうして烟草タバコみ、好んで紛華奢靡ふんかしゃびの地に足をれ、とかく市井のいきな事、しゃれた事にかたぶきやすく、当時早く既に前途のために憂うべきものがあった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
と吸ひ付け「あなた方あ、お開帳参でございますね、若子わこ様は道草だ、わつちどもの在処の子供と違ひ、お綺麗きれいのお生れでございますねえ」