“ごし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
54.9%
22.0%
輿6.1%
呉子4.9%
互市2.4%
五指2.4%
吾子2.4%
五子1.2%
呉市1.2%
呉氏1.2%
1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しばし有りてをんなどもの口々に呼邀よびむかふる声して、入来いりきし客の、障子ごしなる隣室に案内されたる気勢けはひに、貫一はその男女なんによの二人づれなるを知れり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ああ、それを二ぜん頼みます。女中はごしのもったてじりで、敷居へ半分だけ突き込んでいたひざを、ぬいと引っこ抜いて不精ぶしょうに出て行く。
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つかのま、ご一すいもあって、みかどは左のひじの矢傷を白布で巻き、ここからは怪しげなあじろ輿ごしの内になって行かれた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
孫子そんしを読んだことがあるかい? 兵法の書だ、武士たる者、孫子そんし呉子ごしを知らん筈はあるまい。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
癸丑ノ夏米利堅メリケン果シテ来テ互市ごしフ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
いと白くたをやかなる五指ごしをひらきて黄金おうごん目貫めぬきキラキラとうつくしきさやぬりの輝きたる小さき守刀まもりがたなをしかと持つともなくのあたりに落してゑたる、鼻たかき顔のあをむきたる
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
けだわが神州、万国の上游に屹立きつりつし、いにしえより威を海外に耀かがやかす者、上は則ち神功皇后、下は則ち時宗、秀吉数人のみ。吾子ごし年富み才雄、激昂して以て勲名を万国にすることあたわざらんや
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
蕪村は鬼貫句選のばつにて其角、嵐雪、素堂、去来、鬼貫を五子ごしと称し、春泥集の序にて其角、嵐雪、素堂、鬼貫を四老しろうと称す。
俳人蕪村 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
許都、襄陽、呉市ごしなどから較べれば、比較にならないほど規模の小さい地方の一城市だが、それでもこの日は、郡中の百姓みな香をたいて辻に出迎え、商戸や邸門はすべて道を掃いていた。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玄徳は夫人呉氏ごしとともに、母公の宮房をそっと訪うて
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「やっぱりそうですね、あっし共がお侍の真似をすると猿芝居だが、お侍の町人ごしらえてえのは品がようござんすな、まあ一つ、こんな人間の酒で失礼だが、旦那のはいま燗直しをしていますから」
七日七夜 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)