“騁”の読み方と例文
読み方割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
斉名の文は典雅荘重であり、以言の文は奇を出し才をせ、其風体各々異なれど、いずれも文章の海山の竜であり象である。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
紙鳶挙ぐる子供の、風の神弱し、大風吹けよと、謡ふも心憎しなど、窓に倚りて想ひを碧潭へきたん孤舟こしゅうせ、眼に銀鱗の飛躍を夢み、寸時恍惚たり。
元日の釣 (新字旧仮名) / 石井研堂(著)
二人は其処の素床すゆか薄縁うすべりを敷いてもらって、汗を拭き、茶をのみ、菓子を食いながら眼をせた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)