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騁
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は
ふりがな文庫
“
騁
(
は
)” の例文
斉名の文は典雅荘重であり、以言の文は奇を出し才を
騁
(
は
)
せ、其風体各々異なれど、いずれも文章の海山の竜であり象である。
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
紙鳶挙ぐる子供の、風の神弱し、大風吹けよと、謡ふも心憎しなど、窓に倚りて想ひを
碧潭
(
へきたん
)
の
孤舟
(
こしゅう
)
に
騁
(
は
)
せ、眼に銀鱗の飛躍を夢み、寸時恍惚たり。
元日の釣
(新字旧仮名)
/
石井研堂
(著)
二人は其処の
素床
(
すゆか
)
に
薄縁
(
うすべり
)
を敷いてもらって、汗を拭き、茶をのみ、菓子を食いながら眼を
騁
(
は
)
せた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
その思想といふものも、いかなるが詩となすに
宜
(
よろ
)
しかるべきか知るよしなけれど、わが尼寺にありし時、ふと物の
懷
(
なつ
)
かしき如き情、遠きに
騁
(
は
)
する如き情の胸に溢るゝことあり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
蓋
(
けだ
)
し
我
(
わが
)
神州、万国の上游に
屹立
(
きつりつ
)
し、
古
(
いにしえ
)
より威を海外に
耀
(
かがや
)
かす者、上は則ち神功皇后、下は則ち時宗、秀吉数人のみ。
吾子
(
ごし
)
年富み才雄、激昂して以て勲名を万国に
騁
(
は
)
すること
能
(
あた
)
わざらんや
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
騁
漢検1級
部首:⾺
17画
“騁”を含む語句
馳騁
縦騁