“不精”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぶしょう73.7%
ぶしやう15.8%
ずくなし2.6%
ぶしよう2.6%
ぶせい2.6%
ぶせう2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はなはだ不精ぶしょうではあったが、堅いものを書いた昔の雅号をそのまま、胡堂と署名してしまったが、今日まで道連れになった因縁いんねんである。
……とひまに、なんの、清水谷しみづだにまでけばだけれど、えうするに不精ぶしやうなので、うちながらきたいのが懸値かけねのないところである。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「俺らもどうかへえ、馬鹿働きが出来んやうになったよ。不精ずくなしになっちまって……骨仕事がどうもァになった!」
夏蚕時 (新字旧仮名) / 金田千鶴(著)
事業というものは片っぽうで先走った思い付きを引締ひきしめて、片っぽうはひとところへかじり付きたがる不精ぶしような考えを時勢に遅れないように掻き立てて行く。ここのところがちょっとしたこつです。
渾沌未分 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
あゝうるはしきわが主、彼を見よ、かれ不精ぶせいを姉妹とすともかくおこたれるさまはみすまじ。 一〇九—一一一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
これから推上おしあがらうとふのに一呼吸ひといきつくらしく、フトまると、なかでも不精ぶせうらしいみのすそながいのが、くものやうにうづまいただんしたの、大木たいぼくえんじゆみき恁懸よりかゝつて、ごそりと身動みうごきをしたとおもへ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)