“こせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
60.0%
巨勢30.0%
2.5%
小瀬2.5%
許勢2.5%
2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「何をあわててるんだ。格子で鼻面を打ったり、弥蔵やぞうこせえたまま人の家へ飛込んだり、第一、突っ立ったまま話をする奴があるかい」
吉田さんの『地名辞書』の索引などを見ると、巨勢こせとか能勢のせとか須磨すまとか那須なすとかいう類の二音の意味不明な地名が幾種もある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
以て大坂へ申こせば然ば急々上京すべし尤とも此度このたびは大坂表へ繰込くりこみせつより一際ひときは目立樣にすべしと伊賀亮いがのすけは萬端に心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
出何方へまかこせしぞとたづねらるゝに憑司頭を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
向うの小瀬こせあたりでも、一昔前までは、よく鹿のきごえが聞えたそうだ。
雪の上の足跡 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
次に許勢こせ小柄をからの宿禰は、許勢の臣、雀部の臣、輕部の臣が祖なり。次に蘇賀そが石河いしかは宿禰すくねは、蘇我の臣、川邊の臣、田中の臣、高向の臣、小治田の臣、櫻井の臣、岸田の臣等が祖なり。
「ヤったな。ああ、痛え。」「おお、痛え。済まねえやい、木や土でこせえた木偶にんぎょうじゃねえ。」「血のある人間だ、さあどうする。」とくってかかる混雑紛れ、お丹等老婦人を見咎みとがめられず
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)