“能勢”の読み方と例文
読み方割合
のせ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉田さんの『地名辞書』の索引などを見ると、巨勢こせとか能勢のせとか須磨すまとか那須なすとかいう類の二音の意味不明な地名が幾種もある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
もう大丈夫とにらんで、能勢のせの妙見さまへ参詣するから、村の者数名にお供を命じると云って、鐘をついて竹槍さげて押寄せた大将分らしい奴だけ選んでお供を命じた。
安吾史譚:05 勝夢酔 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
淀を右塁とし、勝龍寺の城を左塁とし、能勢のせ、亀山の諸峰と、小倉之池にせばめられたこの京口の隘路あいろを取って、羽柴軍を撃摧げきさいせんとなす準備行動のそれは第一歩とみられた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)