“隘路”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいろ93.8%
パス6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
都市は反抗の周囲に砂漠さばくと変じ、人の魂は冷却し、避難所は閉ざされ、街路は防寨ぼうさいを占領せんとする軍隊を助ける隘路あいろとなるのだった。
あの途中の絶壁と絶壁のり合った隘路あいろは巨木大石をもってふさぎ、たちまち洞界の入口を遮断しゃだんしてしまうことができるようになっている。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
で今、もしもその辺りを絶好の月夜にながめたとしたら……。雪嶺銀渓、藍の影絵をつらねているワカン隘路パスのかなた、銀蛇とうねくる温霧谷氷河の一部が、ときどきかげるのはおそろしい雪崩なだれか。
人外魔境:10 地軸二万哩 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)