“防寨”の読み方と例文
読み方割合
ぼうさい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
薩軍の池辺いけべきちろうは、試みに、勧降状かんこうじょうを矢にむすんで、諸所の防寨ぼうさいに射込ませてみたが、ひとりの城兵も、降伏して出て来なかった。
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
場所の要害はその努力にふさわしいものであり、防寨ぼうさいはバスティーユの牢獄の消えうせた場所に出現して恥ずかしくないものであった。
パリーのもろもろの革命の古い伝統によって、防寨ぼうさいが一つ作られた。街路の舗石はめくられ、ガス燈はねじ曲げられ、樹木は倒され、一台の乗合馬車がくつがえされた。