“ぼうさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
防寨50.0%
防塞16.7%
鵬斎10.0%
忙殺10.0%
亡妻6.7%
茅柴3.3%
防砦3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
場所の要害はその努力にふさわしいものであり、防寨ぼうさいはバスティーユの牢獄の消えうせた場所に出現して恥ずかしくないものであった。
その街々まちまちの入口に立ててある巨大な防塞ぼうさいも、どんな危険があっても冒険を止められぬような奴でもまずほとんど確実に参らせてしまうあの厭わしい死の予想でさえも
且亀田鵬斎ぼうさいの如く、篁墩とともに金峨の門に出で、蘭軒と親善に、又蘭軒の師友たる茶山と傾蓋ふるきが如くであつた人もある。わたくしの今これに言及する所以ゆゑんである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
主婦は老人や子供の世話に忙殺ぼうさいされて居た。荷積の指図もしなければならなかつた。送つて来てれた人々の相手にもならなければならなかつた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
北条遠江守ほうじょうとおとうみのかみむすめで、右大将家の御台所政子みだいどころまさこには妹婿いもうとむこになる稲毛いなげ三郎重成しげなりが、その七月に愛妻を失ったので、悲しみのあまりに髪をって出家して、その月になって亡妻ぼうさい追福ついふくのために
頼朝の最後 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
乃チ室ノ奥ニ就イテ壇ヲ設ケ位ヲ列シヅ陶集ヲひらキ配スルニ悪詩ヲ以テス。菜根一把、茅柴ぼうさい一斗、以テソノ神ヲ祭ルトイフ。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
大衆老少すべて七千余人がかぶとの緒をしめ、奈良坂と般若はんにゃ寺の二個所に防備を施してこれによったのであるが、もとより四万の軍勢には敵せず、夜に入って、二個所の防砦ぼうさいも破られ
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)