“ほうさい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鵬斎26.7%
報賽20.0%
法斎13.3%
奉斎6.7%
宝釵6.7%
崩擢6.7%
泡斎6.7%
泡滓6.7%
砲砦6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしは唯墨堤の処々に今なお残存している石碑の文字を見る時鵬斎ほうさい米庵べいあんらが書風の支那古今の名家に比して遜色そんしょくなきが如くなるに反して
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
日夜いた一枚の命懸けの仕事する者どもゆえ、朝夕身の安全を蛭子えびす命に祷り、漁に打ち立つ時獲物あるごとに必ずこれに拝詣し報賽ほうさいし、海に人落ち込みし時は必ずその人の罪を祓除ふつじょ
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
この社は武蔵大国魂神おおくにたまがみを祀ったもので、そのほかに、東西の六座に、秩父、杉山、氷川などの武蔵国内の諸神を奉斎ほうさいする由緒のある宮。
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
蜀紅しょくこうにしきと言う、天蓋てんがいも広くかかって、真黒まくろ御髪みぐし宝釵ほうさいの玉一つをもさえぎらない、御面影おんおもかげたえなること、御目おんまなざしの美しさ、……申さんは恐多おそれおおい。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
伏して観る、朝廷陵替りょうたい綱紀こうき崩擢ほうさい、群雄国に乱るの時、悪党君をあざむくの日にあたりて、備、心肺ともにく、肝胆かんたんほとんど裂く。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「気違いよ気違いよ! 気違いよ泡斎ほうさいよ!」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼は少青年の頃まで、拓本の職工をしていたことがあるが、その拓本中に往々出て来る死生一如とか、人生一泡滓ほうさいとかいう文字をこの感じに於て解していた。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
寒い日が旅順の海に落ちて、寒いしもが旅順の山に降っても上がる事は出来ん。ステッセルが開城して二十の砲砦ほうさいがことごとく日本の手に帰しても上る事は出来ん。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)