“遜色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そんしょく87.1%
そんしよく12.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日本人がともすれば自惚うぬぼれがちで世界のどこに比してもすべての点で遜色そんしょくないもののように考えるのは甚だ間違っていると私は思う。
伝統と進取 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
なぜ皇子の歌に比して遜色そんしょくがあるかというに、和え歌は受身の位置になり、相撲ならば、受けて立つということになるからであろう。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
が、批評も亦紅毛人の作品に遜色そんしよくのあるのは確かである。僕はかう云ふ荒蕪くわうぶの中に唯正宗白鳥氏の「文芸評論」を愛読した。
成程豊臣秀吉は岩見重太郎に比べても、少しも遜色そんしよくはないかも知れない。けれどもそれは明らかに絵本太閤記の主人公たる伝説的人物の力である。
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)