“御髪”のいろいろな読み方と例文
旧字:御髮
読み方割合
みぐし47.4%
おぐし42.1%
おんかみ5.3%
おんぐし5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蜀紅しょくこうにしきと言う、天蓋てんがいも広くかかって、真黒まくろ御髪みぐし宝釵ほうさいの玉一つをもさえぎらない、御面影おんおもかげたえなること、御目おんまなざしの美しさ、……申さんは恐多おそれおおい。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これが他の殿方ででもあったら、奥様の御髪おぐし掻廻つかみまわして、黒縮緬ちりめんの御羽織も裂けるかと思う位に、打擲ぶちたたきもなさりかねない場合でしょう。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
御髪おんかみ延びて肩にかかり、おん口髭も御頤髯も、まばらに生えた御顔は、二百日に余るご幽居によって、蒼白の御色に眺められた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
御髪おんぐしを あたへ給ひて
髪切虫 (新字新仮名) / 夢野久作(著)