“おんかみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:オンカミ
語句割合
御神77.8%
御上11.1%
御髪11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は年来非道を行ひて、なほこの家栄え、身の全きを得るは、まさにこの信心の致すところと仕へ奉る御神おんかみ冥護みようごかたじけなみてかざるなりき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
養竹啓。今日は駿河路と奉摟指候。定而さだめて不二は大きからうと奉存候。御上おんかみ益御きげん能奉恐悦候。大木斎兵衛歿す。木挽町まづは居なりの由、路考半分すけ也。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
「十七日。晴。御上おんかみ東京より御帰藩被遊候に付、四半時平服に而出仕。松尾へ寄。同人御供に而帰著に付。」正桓と医官松尾立造りふざうとが福山に還つたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
御髪おんかみ延びて肩にかかり、おん口髭も御頤髯も、まばらに生えた御顔は、二百日に余るご幽居によって、蒼白の御色に眺められた。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)