“おぐし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御髪33.3%
頭髪20.8%
小櫛20.8%
小串12.5%
8.3%
御髮4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一日肩を凝らしてようや其彫そのほりをしたも、もし御髪おぐしにさして下さらば一生に又なき名誉、うれしい事と態々わざわざ持参して来て見ればよそにならぬ今のありさま
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
又「へえー左様でげすかえ、貴方あなたは其の頭髪おぐしがだん/\延びますけれども、元御出家様で是からだん/\おはやしなさるのではないかと存じまして」
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「夜ははやあけたよ。忍藻はとくに起きつろうに、まだ声をもださぬは」いぶかりながら床をはなれて忍藻の母は身繕いし、手早く口をそそいて顔をあらい、黄楊つげ小櫛おぐしでしばらく髪をくしけずり
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
そのほか、六波羅大番の小串おぐし三郎則行のりゆき、山本九郎時綱なども、顔をこわめて、詰めあっていた。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お母様はお台所でおぐしを上げておいでになったようですが、私が「葵の上」を弾いて、「青柳あおやぎ」を弾いて、それから久しく弾かなかった「みだれ」を弾きますと指が疲れましたので
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
依つてスサノヲの命はその孃子おとめくしかたちに變えて御髮おぐしにおしになり、そのアシナヅチ・テナヅチの神に仰せられるには