トップ
>
小櫛
>
おぐし
ふりがな文庫
“
小櫛
(
おぐし
)” の例文
黄楊
(
つげ
)
の
小櫛
(
おぐし
)
という単語さえもがわれわれの
情緒
(
じょうしょ
)
を動かすにどれだけ強い力があるか。
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「夜ははやあけたよ。忍藻はとくに起きつろうに、まだ声をも
出
(
い
)
ださぬは」
訝
(
いぶか
)
りながら床をはなれて忍藻の母は身繕いし、手早く口を
漱
(
そそ
)
いて顔をあらい、
黄楊
(
つげ
)
の
小櫛
(
おぐし
)
でしばらく髪をくしけずり
武蔵野
(新字新仮名)
/
山田美妙
(著)
その心から彼はあの『
玉
(
たま
)
の
小櫛
(
おぐし
)
』を書いた翁を想像し、歴代の歌集に多い恋歌、または好色のことを書いた
伊勢
(
いせ
)
、源氏などの物語に対する翁が読みの深さを想像し、その古代探求の深さをも想像して
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
黄楊
(
つげ
)
の——黄楊の
小櫛
(
おぐし
)
も
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
黄楊
(
つげ
)
の
小櫛
(
おぐし
)
か
桜さく島:春のかはたれ
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
▼ もっと見る
刎返
(
はねかえ
)
した重い夜具へ背をよせかけるように、そして
立膝
(
たてひざ
)
した
長襦袢
(
ながじゅばん
)
の膝の上か、あるいはまた
船底枕
(
ふなぞこまくら
)
の横腹に懐中鏡を立掛けて、かかる場合に用意する
黄楊
(
つげ
)
の
小櫛
(
おぐし
)
を取って先ず二、三度
妾宅
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
櫛
漢検準1級
部首:⽊
19画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父