“小櫛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
をぐし61.5%
おぐし38.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夕ぐれの玉の小櫛をぐしのほそき歯に秋のこゑ立ておちにける髪
舞姫 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
あやまちて小櫛をぐしながしゝ水なればくぐるは君が花垣なれば
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
黄楊つげ小櫛おぐしという単語さえもがわれわれの情緒じょうしょを動かすにどれだけ強い力があるか。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「夜ははやあけたよ。忍藻はとくに起きつろうに、まだ声をもださぬは」いぶかりながら床をはなれて忍藻の母は身繕いし、手早く口をそそいて顔をあらい、黄楊つげ小櫛おぐしでしばらく髪をくしけずり
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)