“防柵”の読み方と例文
読み方割合
ぼうさく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天からでも降ったように、次の日には、塹壕や防柵ぼうさくの陣地にある兵隊たちの手へ、時ならぬ牡丹餅ぼたもちが、幾ツずつか配給された。
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
木の階段に、何かが上ってでも来るような音がきしった。子供は飛び上がった。肱掛椅子と二つの椅子とテーブルとを、室のいちばん奥の隅に引きずっていって、それで防柵ぼうさくをこしらえた。
山口重政に、実情を聞き、その重大性におどろいて、井伊隊は徹夜で、海岸、川の海口などへ、防柵ぼうさくを設けた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)