“防遏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼうあつ60.0%
ばうあつ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鷲王しゅうおう龍王りゅうおうとのあいたたかうが如き凄惨狠毒せいさんこんどくの光景を生ぜんことを想察してあらかじめ之を防遏ぼうあつせんとせるか、今皆確知するあたわざるなり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
軍隊出動して防遏ぼうあつ、其後も各要路に小激戦が行われたが今暁に至って全く鎮静し、数十名の死傷者のあったこと。
地図に出てくる男女 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
三十年に於ける除害工事の命令に依つて之を防遏ばうあつし得るとは、思ふに今日政府の意見ならん。而して彼等被害地民は之を然らずと主張するなり。
鉱毒飛沫 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
勘次かんじ監督かんとくつぼみ成長せいちやうとゞめるひやゝかな空氣くうきで、さうしてこれねらふものを防遏ばうあつする堅固けんご牆壁しやうへきである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)