“闘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たたか71.8%
たゝか6.4%
たたかい6.4%
たたかひ3.8%
たた2.6%
こころ1.3%
たたかは1.3%
たたこ1.3%
たゝかは1.3%
とう1.3%
1.3%
タタカ1.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
巨人や怪物とたたかうことが彼の一生の仕事だけに、心は彼等のことで一杯だから、おそらく大きな木までが巨人や怪物のように見えたのでしょう。
流れのままに押し流され、たたかうにはあまりに弱く、そして空しく失った生涯を嘆いている、その不幸な魂の声を、彼は耳に聞くような気がした。
彼の足が一歩々々梯子段をのぼって行くほど、逆に彼を引きおろすようにする何物かゞあって、少年は心でそれとたゝかいながらあがり詰めた。
うしなはれゆく感覚かんかく懸命けんめいたゝかひながら、いたるまで、まもとほしたたうをとぎれ/\にんだ
と乞いうけて、植はたちどころに一詩を賦して兄の手もとへ出した。牛という字も、たたかいという字も用いずに、立派な闘牛之詩が賦されてあった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うつり変りが忙しく新古のたたかいが激しい現代で、このようなものに逢えるのは恵みとも思える。
苗代川の黒物 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
たたかひは何にせよ将門が京より帰つて後数年にして発したので、其の場所は下総の結城郡と常陸の真壁郡の接壌地方であり、時は承平五年の二月である。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
病がやうやくえたころ、程近い愛宕あたご神社まで散歩して蟻の歩いてゐるのを見る毎に、金瓶村、十右衛門裏庭での、大きい蟻と小さい蟻とのたたかひを想起するのであつた。
三年 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
我国において最初、覚醒運動を起した仲間の一人なので、彼女は彼女のゆく道を正しく歩もうとたたかったのだ。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ワグナーの伝記を瞥見べっけんするといたいけな少年時代から、天下を敵としてたたかった中年期、功成り名げた晩年に至るまでそれは一篇血紅けっこうの奮闘史であり、獅子ししの魂のあがきであり、あらゆる荊棘けいきょくを踏みしだいて進む巨人の姿である。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
わたしのこころ志はたぎる
飢餓の中から (新字新仮名) / 中野鈴子(著)
が、実は盛に議論をたたかはしてゐるのである。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
一切の人慾じんよく、一切の理想が恐ろしい火の如くうちに燃えてたたこうた先生には、灰色はいいろにぼかした生や死は問題の外なのです。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
肩章も肋骨も赤い青年士官が土曜日の晩だけ沢山たくさん来て静かに骨牌かるたたゝかはして居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
成程なるほど一日いちにちの苦とうつかれていへかへツて來る、其處そこには笑顏ゑがほむかへる妻子さいしがある
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
二に二を掛ければ四だ。石はすなわち石だ。明日は決闘がある。それは愚かで不合理なことだとか、決闘はもう時代遅れだとか、決闘は一見貴族趣味ではあるが、本質的には酔漢が居酒屋でやる喧嘩となんら異るところはないとか、まあそんなことを君と僕がここでいくら気焔をあげたところで、やっぱり僕らは思い止まらんだろう、出掛けて行ってるだろう。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
——坂ヲ上ルト、向フニ敵アリ、ソレト行キ合ヒテタタカヒ始マル。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)