“闘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たたか70.7%
たゝか6.1%
たたかい6.1%
たたかひ3.7%
たた2.4%
あらそ1.2%
こころ1.2%
たたかは1.2%
たたかわ1.2%
たたこ1.2%
たゝかは1.2%
とう1.2%
1.2%
タタカ1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幾年も幾年も貧窮とたたかって、彼女は生れ故郷を去って都へと行った。そこでは生存競争が激しいと云う事も、彼女はよく知っていた。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
彼の足が一歩々々梯子段をのぼって行くほど、逆に彼を引きおろすようにする何物かゞあって、少年は心でそれとたゝかいながらあがり詰めた。
リヴオニアでは婚姻には必ず騎士のたたかいがつきものになつてゐたり、ポオランドや露西亜ロシアでも、結婚する前に一度娘を掠めると云ふやうな風習があるのも
嫁泥棒譚 (新字旧仮名) / 伊藤野枝(著)
たたかひは何にせよ将門が京より帰つて後数年にして発したので、其の場所は下総の結城郡と常陸の真壁郡の接壌地方であり、時は承平五年の二月である。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
我国において最初、覚醒運動を起した仲間の一人なので、彼女は彼女のゆく道を正しく歩もうとたたかったのだ。
遠藤(岩野)清子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
少し、きかない家来などがいると、忠義だてしてあらそうので、邸宅やしきはたちまち火をけられて焼かれてしまう。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたしのこころ志はたぎる
飢餓の中から (新字新仮名) / 中野鈴子(著)
が、実は盛に議論をたたかはしてゐるのである。かへるが口をきくのは、何もイソツプの時代ばかりと限つてゐる訳ではない。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
鼎炉銚碗ていろちょうわんハ古キモマタ可ナリ新シキモマタ可ナリ。これソノ有スル所、イヤシクモゆうヲ誇リ奇ヲたたかわスノ意アレバ器物ニ役セラル。茶博士ニ陥ルニ非ザレバ必骨董こっとう者流ニ陥ラン。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一切の人慾じんよく、一切の理想が恐ろしい火の如くうちに燃えてたたこうた先生には、灰色はいいろにぼかした生や死は問題の外なのです。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
たゞ老人の楽長がれて居る一人娘の大琴おほことを弾く姿のほつそりとして水を眺めたニムフのやうなのを美しいと思つた。肩章も肋骨も赤い青年士官が土曜日の晩だけ沢山たくさん来て静かに骨牌かるたたゝかはして居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
成程なるほど一日いちにちの苦とうつかれていへかへツて來る、其處そこには笑顏ゑがほむかへる妻子さいしがある、終日しうじつ辛勞しんらう一杯いつぱいさけために、陶然たうぜんとしてツて、すべて人生の痛苦つうくわすれて了ふ。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
出掛けて行ってるだろう。
決闘 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
坂ヲ上ルト、向フニ敵アリ、ソレト行キ合ヒテタタカヒ始マル。
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)