たゝかは)” の例文
たゞ老人の楽長がれて居る一人娘の大琴おほことを弾く姿のほつそりとして水を眺めたニムフのやうなのを美しいと思つた。肩章も肋骨も赤い青年士官が土曜日の晩だけ沢山たくさん来て静かに骨牌かるたたゝかはして居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)