“痛苦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いたみ50.0%
つうく33.3%
くるしみ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小指のきず痛苦いたみはげしく、心ばかりははやれども、足蹌踉よろぼいて腰たず、気さえ漸次しだいに遠くなりつ、前後も知らでいたりけるを、得三に見出されて
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
成程なるほど一日いちにちの苦とうつかれていへかへツて來る、其處そこには笑顏ゑがほむかへる妻子さいしがある、終日しうじつ辛勞しんらう一杯いつぱいさけために、陶然たうぜんとしてツて、すべて人生の痛苦つうくわすれて了ふ。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
彼は先にひし事の胸にられたらんやうに忘るるあたはざるさへあるに、なかなか朽ちも果てざりし恋の更に萠出もえいでて、募りに募らんとする心のみだれは、ふるにかた痛苦くるしみもたらして、一歩は一歩より
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)