“痛快”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つうかい54.5%
つうくわい45.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど、このすばらしいいきおいで、見物人けんぶつにんがみんなびっくりして、こえをたてました。くまはそれをせめても痛快つうかいがったのであります。
白いくま (新字新仮名) / 小川未明(著)
ややもすると世の中ではほとんど目的もなく騒ぎ散らすをもって、熱心があるとか、気象きしょうがさかんだとか、あるいは勇敢ゆうかんだとか、痛快つうかいだなどと称する。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
かれまた野茨のいばらかぶうつつて、其處そこしげつた茅萱ちがやいてほのほが一でうはしらてると、喜悦よろこび驚愕おどろきとの錯雜さくざつしたこゑはなつて痛快つうくわいさけびながら
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
早い話が阿父おやぢのやうな壓制君主あつせいくんしゆまでも、此處だけは治外法權ぢぐわいはふけんとして、何等の侵略しんりやくくはへ得ない奴さ。痛快つうくわいだ。いや、出まい。蟹も穴籠をしてゐた方が安全だからな。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)