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痛快
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つうくわい
ふりがな文庫
“
痛快
(
つうくわい
)” の例文
彼
(
かれ
)
は
又
(
また
)
火
(
ひ
)
が
野茨
(
のいばら
)
の
株
(
かぶ
)
に
燃
(
も
)
え
移
(
うつ
)
つて、
其處
(
そこ
)
に
茂
(
しげ
)
つた
茅萱
(
ちがや
)
を
燒
(
や
)
いて
焔
(
ほのほ
)
が一
條
(
でう
)
の
柱
(
はしら
)
を
立
(
た
)
てると、
喜悦
(
よろこび
)
と
驚愕
(
おどろき
)
との
錯雜
(
さくざつ
)
した
聲
(
こゑ
)
を
放
(
はな
)
つて
痛快
(
つうくわい
)
に
叫
(
さけ
)
びながら
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
早い話が
阿父
(
おやぢ
)
のやうな
壓制君主
(
あつせいくんしゆ
)
までも、此處だけは
治外法權
(
ぢぐわいはふけん
)
として、何等の
侵略
(
しんりやく
)
を
加
(
くは
)
へ得ない奴さ。
痛快
(
つうくわい
)
だ。いや、出まい。蟹も穴籠をしてゐた方が安全だからな。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
翌日
(
よくじつ
)
、
鴨川
(
かもがは
)
とか、
千倉
(
ちくら
)
とか、
停車場前
(
ていしやぢやうまへ
)
のカフエーへ
退身
(
たいしん
)
、いや、
榮轉
(
えいてん
)
したさうである。
寧
(
むし
)
ろ
痛快
(
つうくわい
)
である。
東京
(
とうきやう
)
うちなら、
郡部
(
ぐんぶ
)
でも、
私
(
わたし
)
は
訪
(
たづ
)
ねて
行
(
い
)
つて、
飮
(
の
)
まうと
思
(
おも
)
ふ。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
悟
(
さとり
)
の
遲速
(
ちそく
)
は
全
(
まつた
)
く
人
(
ひと
)
の
性質
(
たち
)
で、それ
丈
(
だけ
)
では
優劣
(
いうれつ
)
にはなりません。
入
(
い
)
り
易
(
やす
)
くても
後
(
あと
)
で
塞
(
つか
)
へて
動
(
うご
)
かない
人
(
ひと
)
もありますし、
又
(
また
)
初
(
はじ
)
め
長
(
なが
)
く
掛
(
か
)
かつても、
愈
(
いよ/\
)
と
云
(
い
)
ふ
場合
(
ばあひ
)
に
非常
(
ひじやう
)
に
痛快
(
つうくわい
)
に
出來
(
でき
)
るのもあります。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
今度
(
こんだ
)
こさあ、
捕縛
(
つかま
)
つちや
一杯
(
いつぺえ
)
に
引
(
ひ
)
つ
喰
(
く
)
らあんだんべ」
畑同士
(
はたけどうし
)
は
痛快
(
つうくわい
)
に
感
(
かん
)
じつゝ
口々
(
くち/″\
)
に
恁
(
か
)
ういふことをいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
痛快
(
つうくわい
)
だ! ……
宜
(
よろ
)
しい、
鬼
(
おに
)
を
食
(
く
)
つ
了
(
ちま
)
ひなさい、と
景気
(
けいひ
)
をつけて、
肥
(
ふと
)
つた
奴
(
やつ
)
を、こんがりと
南京
(
なんきん
)
の
中皿
(
ちうざら
)
へ
装込
(
もりこ
)
むだのを、
私
(
わたし
)
が
気
(
き
)
をつけて、
大事
(
だいじ
)
に
毮
(
むし
)
つて、
箸
(
はし
)
で
哺
(
ふく
)
めたんですが
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それだから
彼等
(
かれら
)
は
他
(
た
)
の
蹉跌
(
つまづき
)
を
見
(
み
)
ると
其
(
その
)
僻
(
ひが
)
んだ
心
(
こゝろ
)
の
中
(
うち
)
に
竊
(
ひそか
)
に
痛快
(
つうくわい
)
を
感
(
かん
)
ぜざるを
得
(
え
)
ないのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
痛
常用漢字
小6
部首:⽧
12画
快
常用漢字
小5
部首:⼼
7画
“痛”で始まる語句
痛
痛痒
痛罵
痛手
痛々
痛哭
痛事
痛入
痛烈
痛恨