“痛恨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つうこん83.3%
こんちりさん16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百霊の痛恨つうこんは思いやられる。悲惨はいうもおろかである。さはいえまた、きわまりなく美しい生命の業火ごうかよとも仰がれた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
過去くわこ痛恨つうこんあらたにすべく、普通ふつうひと滅多めつた出逢であはないこの偶然ぐうぜん出逢であふために、千百にんのうちからされなければならないほど人物じんぶつであつたかとおもふと、宗助そうすけくるしかつた。また腹立はらだゝしかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
矢張り否応いやおうなしに苦しい痛恨こんちりさんを頼りに踏んで来たものにちがひない。たとひそれは皺くちやな、何の反古ほごか知れない程の紙であらうと、あの人はとに角それに堪へたのだ。