“痛哭”の読み方と例文
読み方割合
つうこく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
文明を養いなすべき任に当たりたる学者にして、その精神の日に衰うるを傍観してこれを患うる者なきは、実に長大息すべきなり、また痛哭つうこくすべきなり。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
今目の前に蘇武の純粋な痛哭つうこくを見ているうちに、以前にはただ蘇武の強烈な意地とのみ見えたものの底に、実は
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
と、盧植は、身の不幸を悲しむよりも、さすがに、より以上、上下乱脈の世相の果てを、痛哭つうこくするのであった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)