“痛事”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いたごと87.5%
ハンデキャップ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中にも落第の投機家なぞは、どぶつで汗ッかき、おまけに脚気かっけを煩っていたんだから、このしみばかりでも痛事いたごとですね。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一億クローネの頸飾りの盗難は公爵家にとって痛事いたごとには違いなかろうが、婦人の探偵なるが故に心細いといわれるほど、彼女にとって不愉快な侮辱はない。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
事件のもっとも重大な一面——スコットランド王との密謀の件が暗黙に伏せられなければならぬという事実は、王冠擁護の告発官にとっての痛事ハンデキャップであった。